ごあいさつ

我が国の社会資本の整備は、戦後復興と高度経済成長期を通じて急速に行なわれて来ました。 こゝ15年間は、公共投資の急激な縮減から半減しましたが、多くのストックがなされて来ました。 とりわけ橋梁構造物は、道路の総延長1万㎞とともに、小規模橋梁も含めて70万橋になっております。

これらの橋梁の多くが、近年マスコミで取上げられているように、老朽化とともにその安全性が不安視されて来ています。 これらの既設構造物を安全に供用し、安心したサービシアビリティーを持続させるには、 構造物の全般にわたる高度な技術の知識と、診断、補修、補強の実践力が必要であります。

当協会は平成21年10月に一般社団法人として新たな組織で発足いたしましたが、 それ以前にいち早く今日の時代が到来することを予測して、昭和62年に任意団体として活動を開始し、 爾来22年にわたり技術開発と人材の育成とともに、 独立行政法人土木研究所との永年にわたる共同研究などの活動を積み重ねてまいりました。

土木構造物の維持管理とその保全のためには、構造物の点検と、調査、診断、 その診断結果に基づき、最適の使用材料を用いた適切な補修・補強工法を実施することが重要であります。

当協会では、これらの調査・診断、補修・補強と使用材料に関する総合的技術開発に取り組み、 実践を通じて技術の整備と応用システムの適性化などに取り組んでまいりました。

また、これらの技術を実践の場で活用出来る技術者を教育することが重要であるため、 「構造物診断士」の資格制度も実施しております。

一方、国においては国土交通省が主体となり関連諸団体と連携し、 道路橋の保全に対する提言や予算措置も含めた橋梁構造物の長寿命化などの政策を打ち出して来ました。

一般社団法人として再スタートした当協会は、焦眉の急である既設構造物の補修・補強による維持保全のためにも、 ヨーロッパの先進国で採用されているBRIME(橋梁マネジメント手法)を活用することも視野に入れ、 国の研究機関や学界の諸先生の研究成果を取り込み、当協会会員会社の協力のもとに蓄積された多くの実践技術と統合して、 強力な官学民のパートナーシップを築き上げたいと願っております。

そのため、既設構造物の健全な維持保全とサービシアビリティーの保証を通じて、 利用者の安心・安全に寄与するため全会員が一致結束して、この分野の技術の改善と開発にたゆまぬ努力を行っていく所存であります。

平成27年10月1日

森元 峯夫
一般社団法人 日本構造物診断技術協会 名誉会長
工学博士
森元 峯夫
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